2023年10月8日の礼拝メッセージの要約です。説教者:倉嶋新
へブル人への手紙13章1節~8節 「みことばに励まされて」
1. 兄弟愛の実践
この箇所はキリストに従う者たちへの呼びかけです。兄弟愛の実践が勧められています。当時の教会には様々な人々が集っていました。民族、文化、言語の違いを超え、神の子とされたゆえに、神を信じみことばに生きる共同体が生み出されました。次に兄弟愛の具体的な行為として、「旅人をもてなすこと」が教えられています。クリスチャンとなった人々の往来、それはパウロのような宣教のため、また教会を教えるために旅をした人々がいました。また何らかの理由で町を渡り歩くキリスト者がいたとも考えられます。そのような人々を、快く迎え入れることが勧められています。さらに牢につながれている人々を思いやるようにと言われています。それは迫害を受け、投獄された人々のことです。
2. 結婚と金銭
続けて結婚と金銭に関して教えられています。これらは現代でも変わらぬ大きな問題です。聖書において「結婚」は「性」の基準点に置かれています。現代社会では様々な変化がありますが、教会は常に聖書が基準に置かれています。神は男と女とに人間を創造しました。また男と女とが一つになる「結婚」という特別な関係における性の祝福が語られています。性の混乱や結婚の破綻…それは神の創造の秩序が崩れていることの表れです。聖書は結婚の祝福が確かにあることを示しています。それでも、私たちの努力によって罪を完全になくすことはできません。またそこで苦しんでいる人を排除することも、神のみ思いではないでしょう。神のみこころを示すためにも、性における聖さを教会は求め、誠実に生きるように勧めています。金銭も同様です。それらの問題は、私たちの信仰の問題なのです。
3. 神のことばの実践
神のことばによって生きる私たち、また教会は、神のことばを体現する存在です。神のことばを教えた指導者たち、そして彼らの生き方に倣うということ。それは、私たち自身のことも問われます。初期の教会は「愛の行為」を大切にしました。現在はどうでしょうか。自分たちだけがという境界線を越えてゆく、それがいつの時代でも教会の旗印であったと言えるでしょう。私たちも互いへの愛を実践するだけではなく、境界線の隣にいる人々のためにも祈りたいと思います。みことばは私たちが、主イエスに目を注ぎ、心から主に従って行けるように、励まし促しているのです。
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