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2023年3月19日礼拝説教

2023年3月19日の礼拝メッセージの要約です。説教者:倉嶋新

へブル人への手紙6章13節~20節 「たましいの錨」


1. たましいの錨

船に乗る人は錨の重要性をよく知っています。イスラエルの人々にとって、海は魔物が住む場所、自分たちの理解を越えた怖い存在でした。そこでの嵐は特に恐ろしいもので、その様子は聖書にも出て来ます。この手紙が語っているのは、あなたがたはたましいの錨をすでに持っているのだということです。では、この錨とは何でしょうか。この錨は「この希望」です。ではこの希望とは何か。ここでは、二つのものに注目しています。それは約束と誓いです。これが私たちのもつ希望だというのです。約束とは何でしょうか。それは私たちをこの地の相続人としてくださる、その約束です。


2. 約束を守られる神

私たちにとって怖いのは約束が反故にされることです。しかし、ここで語られているのは、約束を守られる神の姿です。ここではアブラハムをあげて、その約束の確かさを論証しています。神はその名をかけて、アブラハムに約束を語り、そしてそれを実行されました。また約束が果たされる時に、私たちには忍耐が求められています。なぜ忍耐が必要なのでしょうか。そこには「時間」が関係してきます。すぐに約束が果たされて欲しいと私たちは願います。しかし、時間があるからこそ、私たちの喜びは深くなります。時間があるからこそ、この世界の豊かさは増し、より広く、より深くなっていくのです。


3. 必要な忍耐

神は、この世界を長い時間をかけて導いてこられました。実のところ最も忍耐を強いられているのは、神であるとも言えるでしょう。私たちの忍耐を別のことばで言えば、神のみ思いを知り、ともに神の忍耐を背負うということです。そして神はその約束が必ず実現に至ることを保証されました。イスラエルと同様に、私たちも罪の奴隷から解放され、約束の地、神の国へと向かっています。そこで私たちは忍耐が求められます。私たちは二つのものによって、力強い励ましを受けることができます。それが「約束」であり、「神の誓い」なのです。最終的にこの約束を果たすのは、神ご自身です。そしてこれが安全で確かなたましいの錨なのです。私たちの弱さも、欠けも、すべて大祭司なるイエスが今、とりなしてくださっています。私たちが揺れ動いても、周囲の波がどんなに高くても、この錨はしっかりとおろされ、私たちを神から、この救いから離れないように結び付けているのです。

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