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2023年7月9日礼拝説教

2023年7月9日の礼拝メッセージの要約です。説教者:倉嶋新

へブル人への手紙10章32節~39節 「信じていのちを保つ者たち」


1. 信仰と忍耐

信仰には忍耐がともないます。日々の歩みの中で、忍耐が求められる時があるでしょう。この手紙ではキリストについて語ってきました。さらにそこから、私たちの生涯についてその語りは移っていきます。この時代の教会は迫害に遭います。特にユダヤ人たちからの迫害を受けました。ユダヤ人たちが求めた救い主は、大国からイスラエルを救い出す、そのような英雄です。しかし、神が与えた救い主は、そのような姿ではありませんでした。イザヤ書53章に預言された苦難のしもべとしての救い主です。イエスこそ、真の救い主、苦難のしもべであると信じたキリスト者たち。しかし、そこで激しい迫害が起きます。この箇所は、そのことに言及しているのでしょう。時に財産まで奪われることさえ起きました。しかし、彼らはもっとすぐれた、いつまでも残る財産に目を向け、忍耐をしたのです。


2. 信仰の報い

この時代のキリスト者たちの信仰があったからこそ、今日の私たちにまでこの信仰が宣べ伝えられています。その信仰は、今も変わらずに教会が保持しているものです。信仰の報いは、今すぐに得られるものではありません。けれども、この希望が私たちを励まし、支えるものとなります。この信仰は、再び主イエスが来られるその時に、大きな賞賛を受けるものとなります。私たちに約束されているものは、神の国の完成です。私たちの生きている日において、実現されないことかもしれません。けれども私たちはその前味を味わい、御国のすばらしさを垣間見ることができます。何よりも、試練の中で私たちは主イエスがともにおられることを見出します。


3. 義人は信仰によって生きる

「義人は信仰によって生きる。」これはハバクク書からの引用です。「信仰」は「誠実」と訳せる言葉です。信仰とは、私たちの信仰だけを指すのではありません。神が私たちに対しても誠実であることをも意味しています。死にまで忠実に歩まれたイエス。そのイエスをよみがえらせ、天にあげられた神の誠実。だからこそ、私たちは神を信頼できるのです。信仰は一方的なものではありません。また忍耐は、ただつらいものでもありません。キリストがともに耐え忍んでくださり、必ず神が応えてくださるのです。また忍耐から生まれる希望とその確かさを私たちは得ます。主イエスの執り成しがあり、支えがある、その慰めを得ながら、いのち溢れる歩みを続けさせていただきましょう。

 

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