2024年12月29日の礼拝メッセージの要約です。説教者:倉嶋新
マタイの福音書10章24~31節「ただ恐れずに」
1. 弟子の派遣
イエスは12弟子を選び、彼らを町々へと派遣します。悪霊を追い出し、病気を癒す力を彼らに授け、人々に「天の御国が近づいた」と宣べ伝えるように命じました。また彼らを派遣することは、狼の中に羊を送り出すようなとても危険であることを警告します。しかし、語るべきことは聖霊が助けてくださるので恐れる必要はないとも語られました。さらにイエスは注意を与えています。主であり師であるイエスが「悪霊のかしら」と呼ばれるのだから、あなたがたもひどい呼び方をされるだろう。つまりイエスを信じることによって迫害に遭うというのです。イエスが示されたのは、新しい生き方である「神のみこころ」に即した歩みの実践です。この新しい生き方は、古いものとの摩擦を引き起こします。
2. イエスの励まし
そこで、イエスは次のように弟子たちを励まします。「彼らを恐れてはいけません。おおわれているもので現されないものはなく、隠されているもので知られずにすむものはないからです。」やがて人々は、その正しさを、神にある生き方のすばらしさを知るというのです。だから恐れずに、イエスが教えたことを大胆に伝えなさい、と弟子たちを励ましました。それでも私たちは人の目を恐れます。そこでさらにイエスはこう語られます。「からだを殺しても、たましいを殺せない者たちを恐れてはいけません。むしろ、たましいもからだもゲヘナで滅ぼすことができる方を恐れなさい。」私たちが本当に恐れるべきは誰なのでしょうか。それは真の神以外にはありません。
3. 恐れるな
私たちは何と戦っているのでしょうか。私たちは「暗闇の世界の支配者」「もろもろの悪霊」という真の敵を覚えなくてはなりません。どうしたら、その敵に打ち勝つことができるのでしょうか。イエスは、さらにこう語ります。父なる神があなたのことをすべて知っておられるのだから、心配するな、恐れるな、と。イエスは繰り返し「恐れるな」と私たちに語り掛けます。イエスは私たちをただのしもべや弟子とは考えておらず「友」だと言われます(ヨハネ15:14)。私たちはこの方を信じ、恐れずに安心して、そして望みを持って歩んでまいりましょう。
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