2024年7月14日の礼拝メッセージの要約です。説教者:倉嶋新
マタイの福音書6章19~26節 「あなたの宝のあるところ」
1. 現代的な神
現代的な偶像の代表であるお金。お金は価値を表します。現代は「お金で測る」そのような社会です。それは聖書の時代以上に顕著でしょう。聖書の時代では、多くの人は生まれながらに職業や社会階層が固定化されています。ですから、裕福さや社会的な成功は、その人の能力ではなく、血筋や家によって決まることが大半でした。また、それは神の恩恵だと考えられていたのです。今の時代はそうではありません。その人の努力や能力はお金に換算されます。そして、私たちはこのような価値観に染まっています。
2. 天に宝を蓄える
キリストは次のように語ります。「自分のために、地上に宝を蓄えるのはやめなさい。自分のために、天に宝を蓄えなさい。あなたの宝のあるところ、そこにあなたの心もあるのです。」あなたの心は今どこにあるのでしょうか。これは、お金や富をどのように扱うのか、そのことを問うています。富は神の恵みであり、神から来るということが聖書の前提です。それでは「天に宝を蓄える」とは、どういうことなのでしょうか。ここで問われているのは、与えられた「神の恵み」をどのように扱うかということでもあるのです。
3. 唯一の神に仕える
「地上に宝」「天に宝」は比喩的な表現です。それは、あなたの立ち位置、価値基準のことを表しています。「あなたの宝のあるところ」その場所にこそ、あなたの心もあります。私たちの心は神のみそばにあるべきです。キリストは、ここで「目」を通して、私たちの在り方を教えられました。ここから第一に何を見ているのかが問われます。あなたは神を見ているのでしょうか。また、あなたの目は輝いているでしょうか。その輝きはどこから来ているのでしょうか。そして、あなたの目は正しい方向を向いているでしょうか。私たちは富(マモン)と神、その二つのものを同時に第一にはできません。これは、現代における最も厳しい「信仰的な挑戦」です。みことばは、「満ち足りる心を伴う敬虔こそが大きな利益」(第一テモテ6章6節)と語ります。キリストの十字架を通して、私たちの目を上に向けてまいりましょう。
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