2024年8月4日の礼拝メッセージの要約です。説教者:倉嶋新
マタイの福音書7章7節~12節 「与えることのすすめ」
1. 求めること
「求めよ、さらば与えられん。」ここまでの主イエスの教えがその前提となっています。私たちは、まず神の国とその義を求めるように教えられています。では、お願いをしてはならないのかと言えば、そういうわけではありません。パウロは「あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい」と教えています。私たちが子どもの求めに応じるように、神は私たちの求めに応じてくださるというのです。
2. 求め続けること
あなたがたは子には良いものを与えるのだからなおさらのこと、天の父は求める者たちに良いものを必ず与えてくださる、とイエスは結論しています。私たちは、そのことを実感し、体験しているでしょうか。神は祈りに必ず応えてくださいます。しかし、それはご自身の思いとタイミングの中でのことです。私たちはすぐに聞かれないからといって落胆せずに、さらに求め続け、探し続け、たたき続けるように励まされています。
3. 与えること
この箇所はさらに、「人からしてもらいたいことは何でも、同じように人にしなさい」と語ります。この箇所は、求めること以上に、与えることの勧めなのです。神は私たちの願いに最善をもって応えてくださいます。しかし、それで終わりではありません。神がしてくださったように、あなたがたも人の求めに応じるようにとイエスは教えられます。それが、神のみこころなのです。神は、私たちにも、ご自身のように寛容に生きて欲しいと願っておられるのです。
「あわれんでください。愛を求め求めて、これを手にすることができない私どもの悲しみを、その罪の深さをあわれんでください。愛に挫折する者にこそ、主の愛の光を仰がせてください。いつの間にか、結局は報いを求めての愛でしかなくなる自分の愛の道の過ちに気付かせてください。自分に向けられる他人の愛にばかり心奪われる愚かさから、少しでも早く自由になることができますように。あなたの恵みの中で聖なるものとされてこそ、私どもの愛が実をむすぶことに確信を持つことができますように。」(加藤常昭)
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