2025年6月1日礼拝説教
- mbchurch
- 6月22日
- 読了時間: 2分
2025年6月1日の礼拝メッセージの要約です。説教者:倉嶋新
マタイの福音書14章14節~21節「わずかなものを差し出すときに」
1. イエスのまなざし
イエスは舟から上がり、大勢の群衆をご覧になり、彼らを深くあわれまれました。そのまなざしは、一人ひとりの心の痛みや空腹、孤独にまで及んでいました。日が暮れ始め、弟子たちは現実的な提案をします。「ここは人里離れたところですし、群衆を解散させてください。」しかしイエスは、「彼らが行く必要はありません。あなたがたがあの人たちに食べる物をあげなさい」と語られました。
2. わずかなものを差し出すときに
弟子たちは「五つのパンと二匹の魚しかありません」と告げます。それは、どうにもならない現実の訴えでした。けれどもイエスは「それを、ここに持って来なさい」と言われ、群衆に座るように命じ、天を見上げて神をほめたたえ、パンを裂き、弟子たちに配らせました。人々は皆、食べて満腹し、余ったパンは十二のかごに集められました。この奇跡は、からし種やパン種のたとえと重なり、神の国の広がりを示す出来事です。イエスは、わずかにしかないものでも惜しみなく差し出すとき、それを用いられる方なのです。
3. 私たちを通して
イエスの言葉は私たちへの問いかけです。「あなたがたがあの人たちにあげなさい」そう私たちに語られるのです。私たちは「ない、ない」と言ってしまいますが、主は私たちの持つわずかなものを用いてくださいます。それはお金や食べ物に限らず、時間や思い、奉仕や言葉かもしれません。教会は、このように差し出されたものを通して、ともに満たされる場所です。この出来事は主の聖餐に重なるものでもあります。今も私たちの中心には主イエスがおられるのです。恐れず、持っているものを主にゆだね、ともに主の恵みを味わう教会とならせていただきましょう。
Comments