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2023年4月2日礼拝説教

2023年4月2日の礼拝メッセージの要約です。説教者:倉嶋新

へブル人への手紙7章11節~19節 「すぐれた希望」


1. 以前のシステム

ここで問題となっているのは、以前のシステムと現在のシステムの違いです。以前のシステムの時代-旧約聖書の時代では、アロンが祭司となり、レビ族が祭司職を担っていました。この祭司職があるからこそ、律法が機能をしていたと理解しています。完全に律法を守れない人と神との間を、祭司が執り成すゆえに人々は赦され、回復し、守られる、そう理解しました。しかし、このシステムは完全ではありません。なぜなら、祭司も罪を犯す人間であり、完全な執り成し手とはなり得なかったからです。パウロは「これらは、来たるべきものの影であって、本体はキリストにあります。」と言っています。


2. 新しいシステム

イエスはレビ族ではなく、メルキゼデクに由来する大祭司です。祭司職が変われば、必ず律法も変わらなければなりません。システムが新しくなったのです。イエスは古い律法の下にある祭司ではなく、朽ちることのないいのちの力によって祭司となったのだと語られています。そうなると新しい祭司が来たことにより、古いシステムは廃止されます。そして新たなシステムが導入されたのです。では、以前の律法は意味がなくなってしまったのでしょうか。聖書全体から見ると、律法には三つの用法があると言われています。一つ目は社会的用法、二つ目にキリストに導く養育係的用法、三つ目はキリスト者の生きる規範としての用法です。しかし、ここでははっきりと律法は無益なために廃止された、そのように強く書かれています。それは古い律法、前の戒めへと戻っていく人が、非常に多かったからなのでしょう。


3. よりすぐれた希望

さらにここで強調されているのは、大祭司イエス・キリストの役割です。これまでの祭司は不完全ないけにえをささげ続けてきました。しかし、今や完全な祭司であるイエスが現れたので、古い律法は廃止され、そして新たな約束が与えられたのです。新しい戒めは、イエスにあるいのちの御霊の律法とも言われています。イエスを通して古い戒めは刷新され、新たな意味を持つようになりました。神に愛され赦された者として、私たちは大胆に神を愛し、隣人を愛するという自由の律法が与えられたのです。よりすぐれた希望がイエスによって導き入れられました。それは、神の国の完成を待ち望み、今から神の子、その民として歩めるのだという望みです。このよりすぐれた希望をもってともに歩んでまいりましょう。

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