2025年7月13日礼拝説教
- mbchurch
- 7月19日
- 読了時間: 2分
2025年7月13日の礼拝メッセージの要約です。説教者:倉嶋新
マタイの福音書16章1節~12節「キリストに根ざして」
1. 「しるし」を求める心
パリサイ人とサドカイ人たちは、イエスに「天からのしるし」を見せてほしいと迫りました。それは、イエスが本当に自分たちの求める救い主かどうかを見極めるための試みでした。しかし、彼らの心は最初から頑なでした。イエスは、空模様を見分ける知恵はあるのに、なぜ「時のしるし」、つまりご自身の存在に気づかないのかと問いかけられます。そして、ヨナのしるし―十字架と復活を指し示す唯一のしるしだけが与えられると告げ、彼らのもとを去られました。主が本当に求めておられるのは、奇跡ではなく、神に立ち返る悔い改めの心です。
2. 教えへの警告
イエスは弟子たちに、「パリサイ人とサドカイ人のパン種に気をつけなさい」と語られました。しかし弟子たちは「パンを忘れた」ことに気を取られ、その意味を理解できませんでした。イエスは、五千人と四千人をパンで満たした奇跡を思い起こさせ、「わたしが言ったのはパンのことではない」と告げます。イエスが警告されたのは、神を信じながらもキリストを拒む自己中心の心でした。パリサイ人は「自分の義」、サドカイ人は「地位や利益」に執着し、いずれもイエスを拒みました。イエスのことばによって、弟子たちはようやくその意味を悟ります。
3. キリストに根差して生きる
イエスの警告は、今を生きる私たちにも向けられています。私たちの内にも、知らず知らずのうちに「パン種」―自己義認や偶像的な価値観―が入り込んでいないでしょうか。キリストを「主」として従っているでしょうか。パウロは次のように教えています。「キリストにあって歩みなさい。キリストのうちに根ざし、建てられ、信仰を堅くし、あふれるばかりに感謝しなさい」(コロサイ2章6~7節)。イエスのことばにしっかりと根を下ろし、主の恵みに生かされる者として歩んでいきましょう。主は、私たちがキリストに根ざして生きることを願い、今も語っておられるのです。





コメント